2017年5月26日金曜日

ミシェル・ゴンドリー「エターナル・サンシャイン」

古い予定表によるとこの映画を2005年3月30日に観ている。
記憶を消し去られる男と女の物語だ。
長い歳月を経てもういちど観てみると記憶を消し去られていたのは登場人物だけではなく僕自身もそうだったことがわかる。
記憶の彼方に追いやられていてしまった映画だ。
ジム・キャリーというとコメディ俳優と思っていた。「マスク」の印象が強かったせいだろう。
この映画ではそんな感じはぜんぜんしなかった。

2017年5月17日水曜日

崔洋一「血と骨」

2004年の公開時に観た映画をもういちど。
あらためて観てみると、俊平の息子正雄はテレビドラマ「下町ロケット」で帝国重工の研究員だった新井浩文だったとわかる。濱田マリが連れてきた長女はファブリーズのCMでおなじみの平岩紙だ。かまぼこ職人からやくざの親分になった北村一輝も当時はおそらくその名を知らなったと思う。
原作は梁石日の同名小説となっているが、むしろ作者の回顧録である『修羅を生きる』に基づいていると思う。
原作者の父親がほんとうにこんな人であったとするならば、これはちょっとした恐怖映画である。

2017年5月5日金曜日

三木孝浩「くちびるに歌を」

舞台は長崎五島列島。流れる主題歌は「手紙~拝啓十五の君へ」。臨時教員でやってきた先生は不幸な過去を引きずる天才ピアニスト。お膳立てはじゅうぶんだ。名作感がただよう。
新垣結衣、木村文乃の他にも井川比佐志、角替和枝らしぶい配役が島の情緒を醸し出す。
だがなんといってもこの映画の主役は15歳の少年少女だ。
15年後ではなく、15の頃の僕がどこで何をしていたかさっぱり思い出せない今日この頃である。

2017年5月3日水曜日

中野量太「湯を沸かすほどの熱い愛」

観そびれた映画を早稲田松竹で。
おもしろかったという人がけっこういたんでね。
でもこのラストはどうなんだろうね(もちろん結末は書かないけど)。