2015年5月12日火曜日

篠田正浩「瀬戸内少年野球団」

ずっと昔に観たこの映画は夏目雅子のまぶしさと佐倉しおりのういういしさだけが強烈な印象をとどめた。
BSプレミアムで久しぶりに観てみた。
どうにも中途半端な映画に思えてきた。
戦後の処理と日本の再生という終戦の混乱がゆるく描かれていること。野球をはじめようという動機づけや野球に打ち込む少年たちのひたむきさが希薄にしか描かれていないこと。思春期のときめきだとか野球をつうじて芽生える心のつながりとか。
どれもちゃんと描かれているようでどこか物足りない。総花的な映画だった。

2015年5月8日金曜日

木下恵介「二十四の瞳」

以前住んでいた杉並の下井草は西武新宿線鷺ノ宮駅の隣。
その鷺宮には壷井栄が住んでいたという。
近くを流れる妙正寺川にはオリーブ橋という橋が架かっている。近隣の小学校が小豆島の小学校と姉妹校になった際に名付けられたのだという。
木下恵介のスケールの大きい名作映画。
小さな島の幼い子どもたちとおなご先生が大きな感動を支えている。
おいしいうどんを食べたくなった。