2013年2月3日日曜日

錦織良成「RAILWAYS」


昼ごろ、石神井公園ふるさと文化館で開催されている特別展「アトムが飛んだ日」を観る。草創期のテレビアニメーションはシンプルなつくりではあるけれど、当時幼かった僕たちの想像力をかきたてるにはじゅうぶん衝撃的な映像世界だった。
夜BSプレミアムで「RAILWAYS」を放映するというので観終わったらすぐ寝れるよう仕度を整えた。
実にシンプルな映画だ。ビジネスエリートがいくつかのきっかけを経て、電車の運転士に転身する。小さい頃からの夢をかなえる。
ものづくりに強い執着を持ち続ける親友にして同僚、夢をあきらめて運転士になった若者、夢さえも抱けず仕事に生涯をささげようとしている父を蔑む娘。脇のかため方もいたってシンプル。その抜けのいい物語をさらに後押しするようにのどかな故郷の空の下をひた走る2両編成の電車。
いいなあ。
いつかどこか、知らない町の小高い場所に三脚を立てて、通りすぎてゆくローカル線を撮影したいと思った。