2011年4月17日日曜日

成瀬巳喜男「めし」


BSプレミアムで成瀬巳喜男監督「めし」を観た。平凡な日常の深層を描いた名作。南武線の電車が懐かしい。原節子という女優はスクリーン映えする顔立ちだが、内面に秘めた演技こそがその真骨頂といえるだろう。林芙美子の遺作となった原作は文庫のラインナップからすでに消えているが、機会があればぜひ読んでみたい。

2011年4月4日月曜日

小津安二郎「東京物語」

BSプレミアムで小津安二郎監督「東京物語」を観た。小津映画は日本映画の範たるものとして燦然と光り輝いているが、実はじっくり観るのは今回が初めて。銀座、浅草の古きよき東京の風景もさることながら、一分の隙もないキャスティングと独自の時空間の漂わせ方など完璧な映画だ。